● もともとは他の事業で起業を考えていた

ケア・メンタリング有限会社は障害者向けの訪問介護サービスを提供している。
営業マンとして活躍していた村上委佐哲(いさのり)さんは新しい事業の準備をしていた。ところが、障害者の息子さんの介護にあたってくれている人たちの様子を見ているうちに、委佐哲(いさのり)さんの気持ちに変化が生じた。(写真は村上さんご夫妻)
● 息子を介護してくれる人を見て介護の仕事を始めた
介護には楽しさもあるということに気づいた。障害をもっている息子さんの世話を家族が協力してやっていく。その中にいつしか楽しみを見出している自分に気がついた。
● 一口ごとにお茶をついでくれる障害者の気持ちを喜びながら伝えたい
そして、いつしか介護の仕事で起業をしようと思った。他の介護事業所に修行に行き、介護の事業を始めることになる。最初は、自宅を事務所にして始めた。スタッフは家族だけ。その矢先、息子さんが他界。委佐哲(いさのり)さんに介護事業を与えてくれたと思う。
障害を持った人たちが自分の長所に気づいてほしい。そして、自信を持ってほしい。
知的障害の子が村上早衣子さんにお茶を注いでくれる。それも一口飲めば、一口分注ぎたしてくれる。早衣子さんにはそのおもてなしの気持ちがうれしい。
そんな時、早衣子さんは、「ありがとう。でも、もう十分よ」とやさしく導く。
● 息子が導いてくれた道、人を喜ばせ自分も楽しみながら伸びていく道をみんなに伝えたい
たくさんの人との素晴らしい出逢いを通して、いろんな幸せに気づくことができました。
もっと多くの人に幸せを感じてもらいたい。もっと多くの人に幸せに気づいてほしい。笑顔を届けることで幸せを感じてもらい、障害があっても自分の美点に気づいて自信を持ってほしい。
もっと多くの人に思いやりと幸せに気づいてもらいたい。私たちがそうであったように。
これから一緒に働くことになる社員の人たちにも幸せになってほしい。息子さんが導いてくれた道、人を喜ばせ自分も楽しみながら伸びていく道をみんなに伝えたいと、この5月に自宅から新しい事務所に移った。
そして今、夫婦が障害者介護の仕事を通して得た気付きを、新しい社員たちに伝えるために、理念を文章化することに取り組んでいる。
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(文責:長渡)