「御舟かもめ」の中野弘巳さんにお話を伺いました
● 名前の由来
今日は、城東区鴫野に事務所があるクルーズ船「御舟かもめ」の中野弘巳さんにお話を伺いました。 京橋の京阪電車のガード下で待ち合わせて、インタビューの場所は京橋の喫茶店恵です。マクドナルドやドトールも並んでいますが、落ち着いて話をするには喫茶店恵をよく利用します。(喫茶店恵はこちら)
中野さんは、三重県の桑名の出身でご両親はサラリーマンとのこと。
2009年に、クルーズ船「御舟かもめ」を開業しました。(右の写真をクリックすると拡大されます)
大阪の川をめぐるクルーズ船の仕事を始めた動機は、大阪の川の楽しさを多くの人に味わってもらいたいということ。
また、クルーズに関して言えば、大きな船のクルーズは多いのですが、定員10人程度のこじんまりしたクルーズ船は少ない。小さな船のほうがゆっくりと大阪の川辺の景色を楽しんで、ゆったりした時間を過ごしてもらえると思いました。非日常の気分転換を味わって欲しいとのこと。
「かもめ」という名前には渡り鳥が厳しい寒さを避けてのんびりと過ごす気持ちを込めています。
「御舟」はあなたの舟で、気の置けない人とゆったりした時間を過ごして欲しいという意味があります。
● 熊本・天草の海で真珠の養殖作業に使われていた小舟
そのため、熊本・天草の海で真珠の養殖作業に使われていた小舟をコンバージョンしました。住宅の設計士さんにデザインしてもらい、大工さんに工事をしてもらったものです。そして、開業前には、イギリスやオランダにも研究のために視察に出かけました。
営業形態は大きく分けて、貸切と乗り合いがあります。乗り合いは金・土・日・祝に2人以上で出航します。貸切クルーズは平日(月〜木)で50分18,000円。金土日祝は同20,000円。(パンフレットはこちら)
クルーズの客層は、大阪を中心に京阪神が80%、他府県が20%。外国人の乗客も月に2〜3組はあるとのこと。60%が女性で20代後半から40代が多い。
● 「水辺暮らし」の心地よさにハマり脱サラ船長
「船上茶会」 |
実は、中野さんは大学で都市環境デザインを学び、2003年から始めた「水辺暮らし」の心地よさにハマり脱サラ船長になったとのこと。
NPO法人水辺の街再生プロジェクトにも関わり、当時4人乗りの水上タクシーの船長をしていた女性と知り合い結婚。そして、クルーズ船の開業にまで発展したという次第。(少し記者の独断が入ってます)
折りしも、大阪では「水都大阪」プロジェクトが始まろうとしていました。このプロジェクトが進むにしたがって水辺やクルーズが注目されるという読みもありました。
他にやる人もいないようだし、憧れもあり、「今しかない」というつもりでクルーズ船「御舟かもめ」を始めました。
おかげさまで2013年には、利用者累計が10,000人を突破しました。
クルーズ船の事業は繁閑の波が大きく、経営の舵取りも難しいようですが、安全第一でがんばっています。
ちなみに中野さんの一押しスポットは夕日に輝く水晶橋です。是非お試しください。
■スタッフより
私たちの「御舟かもめ」は10人乗れば満員の小さな船です。ゲストを我が家に迎え、送るような、ゆったりした感覚を大切にしながら、十人十色の楽しみ方ができる水上の空間をご用意しています。クルーズの味わいは日々刻々と変化します。その感動をお客様と共有できることを楽しみにお待ちしております。
■御舟かもめ代表・オーナー兼船長
中野 弘巳 nakano hiromi 三重県生まれ。大阪大学大学院工学研究科(都市環境デザイン)修了。TV番組制作ディレクターとして、大阪・和歌山・東京にて教育、ドキュメンタリー、情報番組等を制作。平行して03年より始めた「水辺暮らし」の心地よさにハマり、09年ついに脱サラ船長となる。旅行好きだけれど根はインドア派。3児の父。特技はやっつけ主夫業とウッドベース。
■船長 吉崎 かおり kaori yoshizaki
大阪府生まれ。工業高校卒業後、フレンチレストランでバイトをしながらインテリアデザインを学ぶ。 02'?建築設計事務所 アートアンドクラフトに入社。大阪名品喫茶 大大阪の店長、不動産/リノベーションのコーディネーターを務め、12'に3人目妊娠のため退職。平行して09'?11'NPO水辺のまち再生プロジェクト代表を務める。
■船長 秋谷 とも恵 tomoe Akiya
千葉で生まれ育つ。小さい頃、シャチに魅了され調教師を夢見る。念願叶い、6年間水族館でショー出演!イルカに乗り、アシカやセイウチ、ペンギンと戯れる。結婚後、夫婦ともに未知の大阪へ移住し御舟かもめと出逢い、魅了される(人生2度目!) 想いが届き2013年春仲間入り。ショーで磨いた笑顔と高い声がトレードマーク♪
■ お得情報
- 現在交渉中
■ 事務所
- 〒536-0014 大阪府大阪市城東区鴫野西2
- 電話 050-3736-6333 FAX 050-3737-7393
- 公式ホームページ http://www.ofune-camome.net/
2014.3.20 (文責:長渡)
※取材時の情報にもとづいて書いています。