1級整理収納アドバイザー 鬼海有希子 さんにお伺いしました
■ 片付けは無駄、探し物は無駄
今日は、整理収納アドバイザー1級で片付けのプロフェッショナル、鬼海有希子さんに蒲生4丁目のロイヤルホストでお話を伺いました。片付けが終わると依頼者が涙を流して感謝されることも少なくないというカリスマ整理収納アドバイザーです。
鬼海さんから最初に発せられて言葉が「片付けは無駄、探し物は無駄」。
私の頭はさっそく混乱してしまった。
「えっ、鬼海さんて、片付けのプロじゃなかったのか。それにもかかわらず、片付けは無駄とおっしゃる。どういうことだ???」
探し物は無駄というのはよくわかります。私もサラリーマン時代には、探し物が多くて、探し物にかかる時間をなくせば、残業なんて必要なくなるかもしれないと思ったほどですから。「1日5分の探し物でも1ヶ月で2.5時間になります。」と鬼海さん。
しかし、片付けが無駄とは思わなかった。1ヶ月に1回の片付けの日をレジャーにまわせたら、人生が豊かになりますとのこと。
■片付ける前に、不用品を処分すること
片付ける前に、まず不要なものを処分することが大切なんですね。
詰め替え用のバスマジックリンが10個も出てきたケース、あちこちに散らばっていたタオルを集めたら、一生使える数のタオルが発見された家もあったそうです。
不要なものを処分しないまま大量の品物を保管していると、片付けにものすごく時間がかかってしまいます。これではまさに本末転倒。モノに振り回されているようなものです。
鬼海さんによれば、モノとうまく付き合うことが大切。
具体的には、残すものを厳選して、心地よいものだけ残すのがコツです。
そのモノに住所をつけてもよいかを判断することが大事です。すなわち、そのモノに残す値打ちがあるかどうかを仕分けるのが、まず先決です。
捨てることに抵抗がある場合はリサイクルショップに持っていくのも一つの方法です。捨てられなくても手放すことができます。リサイクルショップで引き取ってもらえないものでも、モノによっては市の環境センターから引き取りに来てくれる場合があります。
■ 捨てることで心が整理される
鬼海さんが仕事の依頼者宅を訪問すると、家の中が食事をする場所もないくらいモノであふれていて、泣き出しそうな依頼者もいるそうです。そんな方とは片付けながら、いろいろと話をします。
まず、捨てることからはじめて、必要なものだけに収める住所を決めていきます。 住所を決めるコツは、「城東区今福4丁目」というように番地までしっかりと決めることです。「リビング」だけの住所だと、大阪市というのと同じでどこに行ってしまうかわかりません。 どんな方でも1年あればだいたいきっちりと片付けられるようになるようです。 そして、感謝の言葉を頂くことがおおいのですが、・・・家が片付いたことだけではなく、ご主人が帰ってくるようになったと感謝されたこともあるそうです。今までは、食事をするときにテーブルの上に散らかっているものを端に寄せて場所を作っていたのです。 さらに、片付けると子どもの成績が上がるという研究もあるそうです。 また、片付けが不要になると、時間に余裕ができて、精神的にゆとりがでます。その結果、揉め事が減り、頭の中もすっきりするとのこと。 すなわち、モノを片付けるということは心を片付けるということなんですね。 片付けが終わると涙を流して感謝されることも少なくないという理由がよくわかりました。
■鬼海さんから一言。
整理収納をすれば心地良い空間で快適な暮らしができるのです。アドバイザーと一緒に少しずつはじめてみませんか…。
● 基本情報
- 大阪市城東区
- 電話 090-1911-5693
- 1級整理収納アドバイザー 鬼海有希子さんのブログは http://ameblo.jp/from-yukiyuki/
2013.10.25 (文責:長渡)
※取材時の情報にもとづいて書いています。