中村さんの城東区の子どもたちに対する思い
● 城東区の子どもたちの健やかな成長を願って
ゆめ〜まち〜未来会議青少年部会長の中村好宏さんに京橋の喫茶店で中村さんの城東区の子どもたちに対する思いを語っていただきました。
ゆめ〜まち〜未来会議青少年部会(以下、青少年部会と表記)では、SARUGAKU祭とゆめこいワッショイを中心に活動を行っています。中村さんはゆめ〜まち〜未来会議の創設時から活動を行っていらっしゃいます。
関市長の方針でわがまちビジョンが策定されたとき、子どもたちの居場所作りのために青少年部会を作ったのがはじまりです。青少年部会のビジョンは「青少年がのびのびと育つまち」です。
ビジョンが策定されたときは、時代背景として、附属池田小事件の余韻がまだあり、中学校のクラブ崩壊が問題になっていました。そのため子どもたちの安全への関心が高まっていたときでした。
当時、中村さんは城東区PTA協議会会長を務めていました。
そのころクラブ活動の顧問になる先生の不足から、中学校のクラブ活動があいついで廃止されるという状況がありました。
●ミニバスケットの指導から
長年にわたって聖賢小学校下で小学生を対象にミニバスケットの指導をしていた中村さんは、バスケットボールの指導を通じてルールを守ることの大切さを伝えたいと考えていました。
指導した子供たちが26歳になってもコーチと呼んで慕ってくれるのがうれしかったとのことです。
ところが、中村さんが小学生にミニバスケットを指導しても、中学校でバスケットクラブがなくなったため、せっかくバスケットの楽しさを覚えた生徒たちの受け皿がなくなってしまったのです。中村さんたち有志が、中学校の同好会という形でバスケットを続けられるように指導しました。
そして、2年後にバスケットボール部が復活したのです。
そんな時、たまたま大阪メチャハピー祭を立ち上げた人と知り合い、そこで今宮高校のダンス部のすばらしい踊りと行き届いたマナーに感動します。大阪城で踊っている子どもたちを見ていいなと思ったのです。
一方、街中でも街灯の下で踊っている子どもたちがいます。彼らを見て発表の場を作ってやりたいと思ったのです。
平成16年度は聖賢が地域の運動会で、平成17年度は鯰江東が祭り「やくどう」を立ち上げます。クレオで行われた城東区PTA協議会の研修会で聖賢と鯰江東がいっしょによさこいを披露します。まだ衣装がなかったので、町会のハッピを着て踊ったのが始まりです。
●城東区の明日を担う子供たち
よさこいは誰でも踊れます。よさこいを通じて子供たちが何かを学んでくれたらいい。きれいなところにはゴミはすてないといわれます。子供たちがすくすく育てば、いい街になると思います。
平成23年には、大阪城ホールのメチャハピにおいて200人で踊り、新人奨励賞を受賞しました。大人の感覚より子どもの感覚が大切です。
また、私たち大人も子どもと関わっていたら、悪いことができません。手本になろうとするでしょう。ゆめこいワッショイを城東区の明日を担う子供たちが人付き合いの勉強ができる場にしたいと中村さんは考えています。
●未来会議の青少年部会の沿革(参考資料)
- 平成16〜17年度 聖賢・鯰江東校下でよさこい活動を行っていた。
- 平成18年度「城東区ゆめこいワッショイ」事業開始
- 平成19年度 森之宮・鴫野校下でよさこいチーム立ち上げ 城東祭りによさこいチームが初参加
- 平成20年度 鯰江・関目東・成育・今福校下でよさこいチーム立ち上げ
- 平成21年度 東中浜・すみれ・榎並校下でよさこいチーム立ち上げ ゆめこいワッショイ実行委員会結成
- 平成22年度 城東区オリジナルソーラン完成
- 平成23年度 放出校下でよさこいチーム立ち上げ。
- 平成24年度 「ええじゃないか城東区」PR事業のDVD完成 ゆめこいワッショイよさこい勉強会を開始
- (城東区 ゆめ〜まち〜未来会議のパンフレットから抜粋)
2013.10.26 (文責:長渡)
※取材時の情報にもとづいて書いています。