子育てママのブレイクコーナー
vol.7 本音と建前、どちらで伝えよう?
日々子どもと向き合っていると、私は本当に鬼の形相で子どもを怒鳴りつけてしまう事があります。
また、長男はすぐにシュンとしてくれるのに、次男は笑ってしまうほどケロっとしています。
「叱る時は冷静に」
本当に難しいですよね。
以前は、自分の未熟さを嘆きましたが、
最近は(まあ、親があまり理想的だと、子どもが外で他の大人に接した時のショックが大きいしね)
と、自分に都合の良い言い訳で割り切ってしまっています(笑)。
でも、親に怒りの感情が湧いているのに、無理に笑顔で接すると、子どもに余計悪影響を及ぼす事が示されている理論があります。
家族間コミュニケーション様式に着目した理論で、『ダブルバインド(二重拘束理論)』です。
人間のコミュニケーションは、言葉を中心とするコミュニケーションと、言葉以外の要素(表情、声の調子、動作など)が中心になるメタ・コミュニケーションとに分けて考えられます。
普通は、この二つが一致した状態でメッセージが送られます。
「怒っている」という時、怖い顔をします。ところが、ニコニコしながら「怒っている」と言われると、メッセージの受け手は困惑してしまいます。
ベイトソンは、精神分裂病の病理性は、(家族間において)ダブルバインドと呼ばれるコミュニケーション状況では、必然的に生起すると指摘しています。
『手にとるように心理学用語がわかる本』渋谷 昌三・小野寺敦子著 より
恐ろしいですよね。
すぐに怒ってしまうダメ母ちゃんだけど、無理して笑うよりはいいって事です(笑)。
- プロフィール
- 二男児の30代ママ
教育学部卒、表現文化専攻修了。 インターナショナルスクールの国語教師や、塾業界、保育士を経験。
第一子妊娠後は、専業(教育ママ)主婦をしています。
このコーナーでは、二人の怪獣とたわむれながら感じた事、今まで読みあさった教育関係の本や育児本から『ふむふむ、なるほど〜☆』と思った事など、お伝えしていけたらなと思っています。